ハンモックに寝ころがり、揺られながら寝るのは気持ちがいいです。しかし、ハンモックを使いたくて検索すると体に悪いとか、腰に悪いといったワードが出てきます。
確かにハンモックは不安定に見えますし、腰が曲がって寝ている画像もあるので怖くなってしまいますよね。でも、それでハンモックを使うことを諦めていてはもったいないです。
ハンモックに寝たことのある人の中で、確かに体が痛くなったことのある人もいるでしょう。でも、それは正しいハンモックの寝方を知らなかったからなんです。ハンモックはむしろ、正しく寝られればむしろ腰に優しい寝具といえます。
今回は、冬以外はハンモックで寝ている私が正しいハンモックの寝方をお伝えします。ハンモックで寝ると、寝つきもよくなるし短い時間でもすっきり目覚めることができます。
私が室内で使っているおすすめのハンモックと、室内でハンモックを使いたい場合の注意点についても紹介します。
ハンモックはどうやって生まれたのか
正しい寝方の前に、ハンモックの歴史に軽く触れてみましょう。歴史を知ることで、ハンモックがただのアウトドア用品ではない、れっきとした寝具だということが分かりますよ。
ハンモックは中南米の伝統的な寝具
ハンモックは中南米の先住民の寝具として生まれました。熱帯に属する地域では地面にいる毒虫などから身を守る必要があり、寝床を宙づりにする必要があったのです。ハンモックの名前の由来はスペイン語のhamaca(ハマカ)の英語読みからです。先住民がハマカの木から作ったハンモックを使っていたのが新大陸発見によってヨーロッパに伝わり広まりました。
船乗りの寝具
帆船が主だった当時の船は、風を帆で受けて進むためヨットのように傾いて航行していました。そのため、常に宙に浮いているハンモックであれば変化する船の傾きに左右されずに寝られることから船乗りの寝具として活躍しました。
ハンモックの正しい寝方
ハンモックで寝て体や腰が痛くなったという方は、おそらくはハンモックに真っすぐ寝たのではないでしょうか。ハンモックの正しい寝方は、実はハンモックに対して斜めで寝ることなんです。
ハンモックの正しい寝方は「斜めに寝る」
ハンモックに真っすぐ寝ると、ハンモックの中央のみに重さがかかるので体を包み込むような形となり体はく゚の字に折れ曲がります。ハンモックに対して斜めに寝ることで、ハンモック全体に均等に重さがかかるので比較的体を真っすぐにして寝ることが出来るので体への負担を減らすことが出来ます。
ハンモックで寝ることのメリット
ハンモックで寝ると、色々なメリットがあります。私の体感しているメリットを紹介します。
ハンモックは蒸れない
ハンモックは宙づりになっているので、体の下にはハンモックの布か紐しかありません。つまり、風をよく通してくれるんです。これのどこがいいのかというと、ベッドでは蒸れて寝苦しい夜にも、ハンモックなら快適に眠ることが出来るんです。
ハンモックは手軽に洗える
ハンモックはものによりますが洗濯機で洗うことが出来ます。気になったら洗えばいいので、丸洗いすることができないマットレスのように衛生面が不安になることはありません。
ハンモックは安い
ピンキリではありますが、私の使っているハンモックは3千円以内で買うことが出来ます。素材なりの強度ではありますが、ダメになっても気にならないぐらいの安さです。
ハンモックスタンドとタオルケットを合わせて買っても2万円には届きません。ベッドを新しくするつもりでいれば、それほど痛い買い物ではないのではないでしょうか。
室内で使うなら最初こそ投資は必要ですが、それもベッドを丸々買うのに比べたら些細なものです。ハンモックは、夏の間の快適な睡眠を提供してくれますよ。
室内でハンモックを使う場合の注意点
寝具としてハンモックを使う場合、当然室内でハンモックを使うことになります。ハンモックの設置には意外と気を付ける点があるので、注意点を紹介します。
ハンモックは意外と場所を取る
ハンモックは本体が長さが訳2メートルから3メートル。幅が1.5メートル以上となり、設置スペースは最低でも3×2メートルは必要です。シングルのベッドフレームが2×1メートルであることを考えると、設置に必要な面積は意外と広いことが分かります。
ハンモックの室内での設置方法
室内でハンモックを使う場合、フックを設置してハンモックをかける方法とハンモックスタンドを使った自立式のハンモックにする方法の2通りの方法があります。
ハンモックスタンドを使う
賃貸住宅などで壁にフックをつけたくない場合はハンモックスタンドを使うことになります。ハンモックスタンドにハンモックをかけて使う方法です。
自立式ハンモックはハンモックスタンドを自由に動かせるので設置の自由度が高く、使わなくなったら片づけられるのが利点です。
特に折り畳み式のハンモックスタンドは、使わない時には畳んでしまえばスペースを無駄なく活用することができます。
柱などに取り付けて使う
梁や柱にフックを取り付けてそこにハンモックをかけるという使用法もあります。この設置法のメリットは、ハンモックスタンドのように軋んだりしないので安心して使用できます。
フックの取り付けは不可逆な加工になるので、ハンモックを設置したい場所は慎重に決めましょう。
壁にフックを打ち込む場合は、壁の中の柱に打ち込む必要があります。壁の後ろに何もないと、壁が剥がれる原因になります。
ハンモックの種類
ハンモックには意外と色々な材料が使われます。使用感も異なるので色々購入して比べてみるのも面白そうですね。
布製ハンモック
布で作られているハンモックはデザインの自由度が高く、色々なデザインを楽しむことが出来ます。素材は主に4種類あり、コットン、オーガニックコットン、ハマテック、パラシュートシルクの4種類です。
コットンは洗濯や乾燥に時間がかかるため、外での使用には不向きです。私が現在使っているのはパラシュートシルクのもので、3千円弱のものですが快適に使用できています。
紐製ハンモック(ネットハンモック)
紐製のハンモックは、布製のものよりも通気性が高いのが特長です。昼寝や、暑い日にはこちらの方が適しているかもしれません。紐があれば自分で編んで作ることも出来ます。
ハンモックは意外と快適な寝具
ハンモックは中南米の伝統的な寝具として生まれ、船乗りの寝具として活躍してきました。現在ではアウトドアなどのレジャーで主に活躍していますが、寝具としての機能も十分にあります。
ハンモックならではの包まれ感と空中に揺られる寝心地はベッドでは味わえない感覚です。それほど値段も掛からず一式揃えることが出来るので、興味が湧いた方はぜひハンモックを試してみてください。
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