鉄製のフライパンを、「サビそう」「重い」「手入れが大変」そんな気持ちで買わない人も多いのではないでしょうか?私も鉄フライパンを買うとき、最初は色々と覚悟して購入しました。
しかし、数年使い続けていると、巷で言われていることのほとんどは、気にする必要が無いことが分かったのです。むしろ、高温で使ったり金属のフライ返しが使えなかったりする表面加工されたフライパンよりも鉄フライパンの方が気軽に使えることが分かりました。
今回は、十年鉄フライパンを使い続けている私が、鉄フライパンの良さ、素晴らしさをお伝えするために、鉄フライパンの魅力やこげつかない使い方について書いていこうと思います。
鉄フライパンを使わない4つの理由
鉄フライパンを使いたくない理由としては、「最初の準備が面倒」。「くっつきやすい」。「サビる」。「洗うのが面倒そう」。の4つがあると思います。
でも、実はこの4つの鉄フライパンを使いたくない理由は、根拠がないことだったり料理法次第でなくなってしまう理由です。それぞれ見ていきましょう。
最初の準備が面倒
購入したばかりのフライパンには錆防止の塗料が塗られています。これを剥がすために、フライパンの空焼きが必要になります。これが、少し大変だったりします。
特に今のガスコンロは、火災防止にセンサーがついています。空焼きのための温度に到達しないんです。きれいにフライパンを空焼きするには、センサーのついていないカセットコンロか、バーナーを用意する必要があります。(家庭のガスコンロでも一応空焼きは出来ます。私も家のコンロでやりましたから。)
でも、きれいに空焼きできなかったところで全く問題はありません。防錆皮膜は口に入れても問題ない材質で出来ていますし、調理していくにつれて酸化皮膜は自然に作られるからです。
ちなみに、すでに空焼きが終わっていて購入したらすぐに料理に使えるものも販売されていますよ。
くっつく
「鉄のフライパンはくっつくから洗うのが面倒」。「食材がくっついて形が崩れる」。食材がフライパンにくっついてしまうのは、フライパンの温度が低いからです。一度、油から軽く煙が出るぐらいまで熱してから使ってみてください。
もしくは、全く油を入れていないかです。全く油が無いと、食材が直にフライパンに当たるので、くっつくときはくっついてしまいます。
具材がフライパンにくっつかないようにするには、フライパンの温度と油の存在が大切になってきます。
サビる
「鉄のフライパンはサビるから使いたくない」。そんな理由で鉄フライパンを使わないのはもったいないです。鉄がサビるには、水分が必要です。
フライパンを洗った後、水を拭かずに放置していたり、油を塗らずに長期間放置していると、さすがにフライパンもサビてしまいます。しかしそれは包丁などの他の調理器具にも言えることです。
鉄フライパンがサビやすいというのは、全く鉄フライパンの特性を考えないで使うからであって、ちゃんと考えて使えば鉄フライパンは長く相棒として活躍してくれます。
それに、サビてしまってもタワシでこすってサビを落としてやればまた使うことができます。実際、私は不注意で何度かサビを出してしまいましたが、そのたびにサビを落として使い続け、十年同じフライパンを使い続けています。
洗うのが大変そう
よく鉄フライパンの使い方を紹介するサイトなどで、洗剤で洗うな。強くこするな。等の注意がありますが、あれそんなに気にしなくていいです。
私は鉄フライパンを使った後はスチールウールでガシガシこすっていますし、油汚れがひどいときは洗剤をつけて洗っています。でも、丁寧に洗うのとガシガシこするのとではくっつきやすさにそんなに違いは感じません。
洗った後にしっかり水気を飛ばすことにさえ気を付けていれば、洗い方に気を付ける必要はないと思います。まあタワシで軽くこするだけで大抵の汚れは落ちるので、ガシガシやる必要もそんなにありません。
鉄フライパンを初めて使う前の準備
鉄フライパンを買ってきても、すぐに料理に使えるわけではありません。最初にひと手間かけてフライパンの面を作る必要があります。
必要な工程は「空焼き」と「油ならし」の2つです。
これをすると、具材がよりくっつきにくくなり、酸化被膜でフライパンがサビずらくもなります。簡単にできるので、やってみてください。
空焼きの方法
空焼きの方法は、フライパンをコンロにかけて強火でガンガン焼くだけです。フライパンの黒い皮膜がはがれ、地肌の鉄色が出てきます。。
今の家庭用コンロでは、センサーがついてしまっているのできれいに空焼きするのが難しくなっています。上手く空焼きする方法としては、カセットコンロなどのセンサーの付いていないコンロで焼くのが一番簡単です。
ここは面倒なら、誰かに頼んでしまいましょう。DIYが好きな人や工作が好きな人なら、嬉々として協力してくれるはずです。
油ならしの方法
フライパンに油を入れて数分熱します。フライパンに油をなじませ、具材がくっつきにくくなるとともにフライパンの表面に酸化被膜が作られ、フライパンがサビづらくなります。
失敗しても大丈夫!何度でもやり直しがききます。この時に野菜くずを一緒に炒めてあげると、よりフライパンに油がなじみます。よく油の馴染んだフライパンはくっつきづらくなります。
焦げ付きがとれなくなり、どうしてもくっついてしまう場合はヤスリなどでコゲを削り取ってあげましょう。その後に油ならしをすれば元通りです。毎日料理しましょう。鉄フライパンなら美味しくなるし、鉄分も摂れます。
鉄フライパンを使うことのメリット
さて、ここまでで鉄フライパンを使うにあたって障害となりそうなものはもうなくなりましたね。
ココからは、鉄フライパンを使うことでどんなに素晴らしいクッキングライフを送ることが出来るのか、について書いていこうと思います。
料理が美味しくなる
鉄フライパンを使用すると、料理が美味しくなります。熱伝導率が良く、食材に熱を均等に伝えられるためです。油がフライパンに馴染んでいるために油膜が形成され、それが具材を包み込むことで均等に熱が伝わり、均一な火の通りを実現するのです。
また、鉄分がフライパンから染み出します。これによって、現代人に不足しがちな鉄分をより摂取することが出来ます。
長く使える
テフロンなどの加工が施されたフライパンは、加工によって作られた膜がはがれてしまえば使用できません。
その寿命は大体が2~3年と短く、2000円で購入したとしても、10年で6000円から10000円の出費となります。反面、鉄フライパンであれば6000円もあればそれなりのものが使え、10年以上の使用が出来ます。
エコ
環境問題に高い関心を寄せ、クーラーは設定温度を1℃上げ、暖房は1℃下げ有機栽培野菜を食べ、買い物はエコバッグで済ませるあなた!
鉄フライパンなら高伝導率で火力を抑えられ、ガス代を抑えることが出来る。長く使え、使い捨てじゃない。洗剤の使用を少なくできるので、環境にも優しい鉄フライパンは、エコロジー(環境に優しい)でエコノミー(経済的)な、エコのたくさん詰まった存在なのです!
私が鉄フライパンを買った経緯
私が鉄フライパンを使い始めたのは大学3年生の秋です。
丁度大学入学時に買ったフライパンがテフロンが剥がれてきたのも理由のひとつです。調理するたびにテフロンのかけらが料理に入るのは、あまりいい気分ではありませんよね。
大学時代の私はペペロンチーノやローストビーフなど、酒のつまみ料理作りに精を出していました。そこで強火で炒められて焦げ付いても再利用が出来るフライパンに興味を持ったわけです。
鉄フライパンが特に強さを発揮するのは炒め物です。強火でサッと炒めることが出来るので、野菜はシャキシャキ、水浸しにもなりません。
鉄フライパンを買ってから、より料理が楽しくなりました。気を遣わずに鍋肌をガリガリできるのは、鉄フライパンの良いところのひとつです。
まとめ
鉄フライパンは、最初こそ少々手を加えなければなりませんが、上手くできれば適当に扱ってもへこたれない”強い”調理器具です。
安いものならば1000円少々で買えてしまうのでぜひ購入してみてください!
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