みなさんは熊についてどこまで知っていますか?動物園にいる熊が芸をしてエサをもらうほっこり動画を見ていると、案外無害そうに見えますよね。
でも、野生の熊は強力なフィジカルと信じがたいほどの執念を持ったハンターです。最近では熊が人の生活域に出現する頻度も増えてきました。
また、キャンプや登山をする人も増えています。山はもともと熊を始めとした動物たちの領域です。熊の怖さをしっかりと理解して、しっかりと対策を立てましょう!
この記事では、熊による事件をいくつか紹介します。熊の恐ろしさを理解したところで、熊に会わないためにどうしたらいいか、そして運悪く熊に出会ってしまったらどうすれば生き残る確率を上げることができるのか紹介します。
クマの出没件数が増加している
クマの出没件数は、年々増加しています。ニュースでもよくクマに襲われたという被害も良く効くようになりましたね。
クマの出没件数が増加した理由はいくつかの説がありますが、エサが減っただけではなく、里山の管理が出来なくなってきていることも原因のひとつのようです。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO65479670W0A021C2CC1000/
クマによる事件
三毛別羆事件
三毛別羆事件は、1915年に起きた羆による開拓民7名死亡、3名重症の被害を出した事件です。日本最悪の熊害事件とも言われるほどの事件なだけあり、熊の執拗な攻撃性、火を恐れない点など戦慄するような内容の事件となっています。
Wikipediaの記事です。かなりショッキングな内容が書かれているので、スプラッタなどが苦手な方は見ないでください。
十和利山クマ襲撃事件
2016年に、タケノコとりに出かけた人が襲撃され、4人死亡、4人重軽症の被害を出した熊害事件です。
本州で起きたものとしては最悪の熊害事件となっており、熊による攻撃の恐ろしさを教えてくれます。
https://bunshun.jp/articles/-/42467
クマに出会ってしまったら
熊に会わないために、熊よけの鈴をつけたり大きな音をたてる、複数人で山に入るなど色々な対策をしなければいけません。しかし、今は山に投棄された生ごみを漁ったりするなどして、人なれしてしまった個体もいます。
それに偶然出くわしてしまう可能性もゼロではありません。もしもそうなってしまったら、どうすればいいのでしょうか?
熊に出会ってしまった時の対策方法をお伝えします。
熊に会った時の対処法
目線をずらさない
熊に背を向けて逃げるのは、絶対にやってはいけないことです。背を向けて逃げると、熊は獲物だと思います。熊が襲い掛かる隙を与えないように、熊に目線を合わせながらじりじりと後退しましょう。
大きな声を出さない、刺激しない
大きな声を出したり、石を投げつけると熊は攻撃されたと思って反撃してきます。急に熊に会うと驚いて大きな声を出しそうになりますが、我慢して刺激しないようにしましょう。
熊対策グッズ
熊に会ってしまった時の一応のお守りです。熊に向かって噴射すれば、熊がひるんで逃げ出すかもしれません。が、過信は禁物です。
やっても意味がないこと
木に登る
意外に思うかもしれませんが、熊は木に登るのが得意です。木に登ってやり過ごそうとしても、登ってくる可能性があるので木に登るのはやめましょう。
死んだふり
熊に会ったら死んだふりをするというのは、良く聞く話です。しかし、死んだふりに意味はありません。
熊からの最大の防御は出会わないこと
熊の被害に会わないために一番確実なのは、熊に遭遇しないようにすることです。熊に会わないようにするための方法を紹介します。
熊よけの鈴、ラジオなどで音を立てる
熊は非常に臆病な生き物です。鈴やラジオなどで音をたてることで、熊がこちらに近づかないようにすることができます。
カラビナでベルトなどに簡単に取り付けられる熊よけ鈴です。熊以外の野生動物対策にも使えるので、山歩きをするなら必ず携帯しましょう。
熊の痕跡を見つけたらすぐに帰る
熊の足跡や糞を見つけたら、なにをおいてもすぐに帰りましょう。熊の痕跡があるということは、近くに熊がいる可能性がとても高いです。
むやみにその場に留まって、一生モノの傷を負う可能性や食い殺される可能性を考えれば、山菜やキノコやタケノコなんて比べ物にならないくらいにやすいものです。
入山地域のクマ出没情報を確認する
入山する前に、地域の情報を役場、市役所や所轄警察署などに問い合わせましょう。もしかしたら、熊以外にも危険な情報があるかもしれません。
https://www.pref.nagano.lg.jp/yasei/sangyo/ringyo/choju/joho/onegai/jinshin.html
山は私たちの世界とは違う法則で成り立っている
山に入るときには、山の中では私たちの常識は通用しないものと思いましょう。
山には山の法則があります。山で恐ろしいのは熊だけではありません。他の野生動物もそうですし、滑落、遭難など、色々な危険があります。
山に入るときには、慎重になりすぎるということはありません。情報を集め、装備を整えて万全の体勢で行くようにしてくださいね!
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