雨が多くなり、梅雨の季節が近づいてきました。雨の後には猛烈な勢いで雑草が伸びてきます。手鎌で刈っていると腕はパンパンになるし腰も痛くなります。そういった時には、刈払い機を使うと短時間で簡単に雑草を刈ることが出来て便利です。刈払い機の構造と使い方について解説します。
刈払い機の構造
刈払い機は、大雑把に構造を解説すると棒の両端にそれぞれブレードと動力部がついている形状をしています。棒の中ほどにはハンドルがついており、右側にはアクセルと停止スイッチがついています。
ハンドルと動力部の間には肩に掛けるバンドがついており、左肩からたすき掛けにして刈払い機を右腰に抱える形で使用します。棒のおかげで直立したまま草を刈ることが出来るので腰への負担が少なくなります。
刈払い機の動力
刈払い機の動力は大きく分けて電動とガソリンエンジンの2種類があります。
電動刈払い機の特徴
電動刈払い機はバッテリーを使用してモーターでブレードを駆動させます。音が静かで、スイッチ一つで簡単に動かすことが出来るところが利点です。エンジンに比べると非力で、バッテリーの消耗も早いため長くなったやぶの草刈りなどには向きません。
草の短いうちに刈ることで、モーターに負荷を掛けないようにすることでより長い時間使用することが出来ます。
エンジン刈払い機の特徴
ガソリンエンジンで動く刈払い機は、パワーがありガソリンを補充するだけで長時間使用できることが利点です。長くなり茎が硬くなった草、また細かい木の枝程度なら刈れてしまうパワーは使う上で安心感があります。
反面、エンジン音がうるさく、2ストエンジンでは混合油が、4ストエンジンではオイル交換の知識が必要になるので、手軽さでは電動刈払い機に分があります。
ブレードの取り付け方法
刈払い機のブレードは中心が逆ネジのボルトで止められています。多くは13㎜で、ホームセンターや通販で購入できます。
ブレード取り付けの注意点
取り付け時に注意する点は、ブレードと共回りをするのでしっかりブレードを押さえることです。また逆ネジなので、緩めるときは時計回りに回すことも忘れないようにしましょう。間違って締めてしまうと、面倒なことになります。
また、締め込みや回し始めはソケットレンチや眼鏡レンチを使いましょう。スパナやモンキーレンチだと2つの面でしかボルトに力を掛けられないので角をナメやすいです。
エンジンの掛け方
電動式はバッテリーをつけてスイッチを押すだけなので省略します。オイルや燃料が規定量入っているか確認したら、まず燃料ポンプを数回押してエンジンに燃料を送ります。押したときの軽さがなくなったら空気が抜けて燃料が送れたという合図です。
次にチョークのつまみを「開」いっぱいまで動かします。機種によって場所は違いますが、動かせるものがあればそれが大体チョークです。
次はいよいよ始動です。アクセルが一番下になっているか、安全装置が解除されているか確認したら、エンジンの後方にあるリコイルスターターのひもを引きましょう!
まず引っかかるまでゆっくりと引き、引っ掛かりが確認出来たら一気に引きます!エンジンがかかるまで何度も引きましょう。このとき、引く力で刈払い機が動かないように足や反対の手で刈払い機を押さえましょう。
何度やっても掛からない…
何度引いても動かないときは、アクセルを少しだけ開いたりチョークを少しだけ閉じたりしましょう。気温や湿度によって最適なガソリン濃度が変わるので、条件を変えると動くことがあります。それでもダメな場合は詳しい人に聞いてみたり、近くの農機屋さんに相談しましょう。
使用後の手入れ
刈払い機を使った後は、細かい草のくずが大量についています。放っておくと詰まってサビの原因になるのでエアーなどで吹き飛ばしたり、洗い流しましょう。その後は水分を拭き取り、廃油などでブレードを磨くと長持ちします(金属のブレードの場合)。
長期間使わないときは
冬場などで長期間使わないときは、燃料は抜いておきましょう。燃料を放置しておくと結露で水分が混じったり、酸化して質が悪くなります。燃料はなるべく使い切りましょう。
ブレードの種類
刈払い機のブレードは使用する場所や目的によって色々な種類があります。代表的なものをいくつか紹介します。
チップソー
一番基本的なブレードです。細かい草から細い木までなら切れてしまう汎用性の高さと、値段の安さが特長です。石などの硬いものに当たると反動で刈払い機が跳ねるので、地面がボコボコの場所では注意が必要です。また、壁の際やフェンス回りなどの障害物の近くでは、障害物を痛めるので別のブレードを使用したほうが良いです。
ナイロンカッター
ナイロン製の紐が鞭のように回転して草を”引きちぎる”カッターです。障害物に当たっても跳ね返らないので壁際などでも安心して使用できます。しかし細かくなった草が辺り一面に飛び散るので、壁は緑一色になります。また、ナイロンコードはもろいので千切れやすく、交換が頻繁に必要になります。
金属刃
チップソーよりも刃の数が少ないタイプです。私は使ったことがありませんが、チップソーよりも安く、自分で研ぐことも可能なもののようです。障害物に当たった時の反動が大きく、自治体によっては2枚刃の使用が禁止されているところもあるのだとか。どこに障害物があるのか分かっていれば良い刃ですが、自信が無ければ控えたほうが良さそうです。
時間を有効に使おう
手で草を刈っていると、時間はかかるし手も腰も痛くなります。刈払い機に限らず、便利な機械を使うと同じ時間でもよりたくさんの作業が出来ます。DIYであれば特にやりたい作業に時間を割けるので、便利な機械はどんどん使っていくことをおすすめします。
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