※DIYでのバイクの整備は重大な故障に繋がる可能性があります。自分で整備を行う際は自己責任でお願いします。自信がなければ取扱店に依頼しましょう。
家に放置してあるカブを動かしたいので、点検と修理をすることにしました。一通り点検したところ、カブの抱えている問題は以下の点でした。
- 前輪ブレーキワイヤーが完全に固着している
- ウィンカーが点滅しない
- エンジンの始動、アイドリング不良
- 後輪ブレーキの遊びが大きい
- タイヤの空気圧不足
以上の5つの問題点がありました。
作業の確認
前輪ブレーキワイヤーに関しては交換するしかないので、品番を調べて買います。ウィンカーはとりあえず後方左の電球が切れているのでそれを交換して様子見するので、これも電球の交換待ち。後輪ブレーキはまだシューが残っているのでワイヤーの調節。タイヤの空気圧はとりあえず入れてみないと空気漏れなのか判断がつきません。
そのため、今回はアイドリング不良の解決をすることにしました。
アイドリング不調の原因の探求
とりあえずオイルチェック
長期間乗らなかったカブの始動不良で多いのが、劣化した燃料がキャブレターを詰まらせてしまうというものです。とりあえずオイルの量と質を確認しましたが、質、量ともに問題なし。エアクリを確認しつつ、キャブを開けてみることにします。
キャブレターの分解清掃
カブのキャブ取り外し
カブのキャブはエンジンとエアクリーナーの間にあります。キャブを取り外すにはカバーを外し、エアクリーナーを外し、キャブについているケーブル類を外す必要があります。
カバーの取り外し
カバーは左右3箇所の計6箇所固定されています。ハンドル側、中央はボルト。座席下はナットで留まっています。それぞれ長さが違うので、間違えることはないと思います。
エアクリーナーの取り外し
エアクリーナーはフレームにボルト留めされています。ゴム製のカバーがボルトに引っ掛ける形でくっついています。キャブレター側はゴムパイプで、ホースクランプで留まっています。あとはゴムホースがエアクリーナー下部にクリップで締め付けられてくっついています。
エアクリーナー自体は中央から上下に分割でき、四隅がプラスネジで止められています。
キャブについているものの取り外し
燃料ホース
燃料ホースはoffの位置にしておくと燃料が漏れてきません。少しでもズレているとどんどん出てくるので注意が必要です。
スロットル
丈夫にカバーで留まっています。ねじ込み式で、手で外せる形になっています。ゴムのカバーが抵抗になって回しづらいです。
電装系の何か
スロットルの前側に電装系の何かのコネクターがついています。四角いほうはコネクターに爪があるので、そこを押さえながら引き抜きます。丸いほうはそのまま引っこ抜けます。
チョークワイヤー
チョークワイヤーは押さえのネジを外し、先端を180°回すと外せます。
キャブ本体の取り外し
キャブ自体はエンジンの吸気口に8ミリボルトで留まっています。ソケットレンチではまず無理な位置にあるので、眼鏡レンチが必要です。
キャブの分解
キャブの燃料抜き
キャブの分解前に、キャブのホースの根元の近くにマイナスドライバーで回せそうな場所があり、そこを回すとキャブにたまっている燃料を抜くことが出来ます。結構入っているので、抜かないで分解すると手が燃料まみれになります(なりました)。
キャブの分解
キャブは対角線上に2箇所のプラスボルトで留まっています。分解すると、フロートとニードルジェットがあります。今回の分解の目的は、アイドリング不調の原因の1つと言われるスロージェットのつまりの確認です。結果として、詰まっていました。
スロージェットの洗浄
キャブの他の部分は汚れもなくきれいなものだったのでスロージェットの清掃だけ行いました。泡のキャブクリーナーをかけて放置し、適当な電気コードをばらして取り出した同線でスロージェットの孔を手応えが無くなるまで通しました。
組みつけ、エンジン始動チェック
分解の逆順で部品を元に戻し、エンジン始動チェックです。しかし、何回やってもかからない…。スロットルの手応えが無く、おかしいと思ったのでスロットルを分解しました。どうも逆向きに差していて、スロットルが開いた状態で固定されていたようです。
そこを直したらなんとかエンジンを始動させることが出来ました。アクセルオンで白煙が出ましたが、しばらくしたら収まったので、恐らくキックしまくって燃焼室に燃料が入っていたのが原因かな、と思います。
まだまだ公道には出られない
今回のキャブ清掃でエンジンの調子は良くなりましたが、まだまだブレーキとウィンカーの問題があります。そこを直さないと公道にはとても出れないので、早く直してやりたいと思います。
後日タイヤの空気を入れてみたら、前輪があっという間に空気が抜けます。多分タイヤ交換が必要です。
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