和装バイクの記事を書いてから、何かいいものはないかな、と考えていました。いろいろ調べていくうちに、面白いアイテムを発見しました!
今回は、すねを守ってくれる日本の伝統的なアイテム、脚絆について紹介したいと思います。
脚絆は様々な利点があった
脚絆は、すねを保護するためにすね周りに巻いて使われるものです。主に旅行の時に使われたり、武士や大工、農民などの肉体労働をする人に好んで使われました。
脚絆を付けることですねの保護になるほかにも、ふくらはぎが圧迫されることで地が滞ることを防ぎ、今の着圧靴下のような疲労軽減効果もあるようです。
さらに、裾を覆うことで裾が引っかかって事故に繋がる可能性もへらすことができます。
現代でも活躍する脚絆
脚絆は、現在でも職人などの作業者に愛用者の多いアイテムです。また、消防団や軍隊の儀礼用にも後述する静養脚絆(ゲートル・レギンス)が使用されているところもあります。
山林作業での足の保護や、切断機械、溶接機械を使うときの保護にも使用されています。
脚絆の種類
脚絆には色々な種類があり、伝統的なものの他にも西洋で同じような目的のために使われっるゲートルやレギンスの事も指します。
主なものを見ていきましょう。
日本の伝統的な脚絆
江戸脚絆
上部は紐で固定し、下部はコハゼで固定するタイプの脚絆です。
大津脚絆
上部、下部ともに紐で固定酢つタイプの脚絆です。
西洋脚絆(ゲートル)
西洋脚絆は、主にゲートルと呼ばれるものです。用途は日本の脚絆と同じで、長靴の代わりとしても使用されました。
軍隊の装備品としても活躍し、第一次から第二次世界大戦の間に活躍しましたが、編み上げの半長靴が普及するとともに姿を消していき、今は儀礼用など一部状況に使用されるにとどまっています。
たっつけ袴(裁着袴)
袴の下部に脚絆を縫い付けて利便性をあげたものです。大ブームになった鬼滅の刃の鬼殺隊の袴も、このたっつけ袴をアレンジしているもののようです。
こちらも武士や農民など、野外で活動する職業の人に使われていました。
調べてみると、今は実用目的で販売されてはいないようですね。ほとんどが舞台用だったりお祭り用のものとなっています。
行動的な人は脚絆もおもしろいかも
脚絆は、登山などで草むらなどを通るとき、機械を使う作業をするときにも便利なものです。また、着圧靴下のような疲労軽減効果も期待できます。
機能性以外の部分でも、ファッションの部分でも面白いと思います。
バイクにも良さそう
バイクに乗っていて一番怖いのは、転んだ時の怪我と巻き込み事故です。脚絆を使えば、レッグガードに及ばずとも何もつけていないよりも防御力を高くすることができます。
また、鉄板を仕込んだ安全脚絆もあります。より高い防御力を期待することができるでしょう。
こちらが安全脚絆です。主に山林作業者や、大工さんに使用されることの多い製品のようです。プロが認める防御力は確かなものといえるでしょう!
まずはAmazonなどで脚絆をチェックしよう
脚絆はホームセンターなどで職人向けのものが販売されています。ファッション用具というよりは実用品なのでちょっとデザインは野暮ったいですが、その機能性に振り切ったデザインは機能美を感じさせてくれます。
Amazonなどの通販サイトでも確認できるので、気になった方は是非チェックしてくださいね!
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