みなさんご存じだと思いますが、道路を車で走るためには免許が必要です。
免許がなければレンタカーも借りられませんし車の購入も出来ませんよね。でも、数十万円もかけて教習所に免許をとりに行くのは大変ですし、免許をとった後も数年ごとに免許の更新に行かなくてはいけません。
お金もかかるし時間も使います。なので都市部に住んでして車に乗る必要のない若者なんかは免許をとりに行かなくなっているみたいですね。
ではそもそも、どうして車の運転に免許が必要なのか考えたことはありますか?
今回は、車の運転にどうして免許が必要なのかについて解説したいと思います。これを読めば、免許証というのは
免許は国から特別に許可された証
そもそも、免許がなければ公道を走ってはいけないことになっています。
自動車及び原動機付自転車(以下「自動車等」という。)を運転しようとする者は、公安委員会の運転免許(以下「免許」という。)を受けなければならない。
道路交通法 第84条1項
何人も、第八十四条第一項の規定による公安委員会の運転免許を受けないで(第九十条第五項、第百三条第一項若しくは第四項、第百三条の二第一項、第百四条の二の三第一項若しくは第三項又は同条第五項において準用する第百三条第四項の規定により運転免許の効力が停止されている場合を含む。)、自動車又は原動機付自転車を運転してはならない。
道路交通法 第64条(無免許運転の禁止)
つまり法律で免許がなければ車やバイクに乗っちゃだめよ!ということが明記されているんですね。
本来出来ないことを特別に許可しているのが免許ということになります。
車の運転に免許が必要な理由
法律で規制されているから無免許運転はいけないよ!と言われても、ならんもんはならんと頭から言われているようで納得できないかもしれません。
ではなぜ法律で規制してまで免許が必要なのかについて考えてみましょう。
車は危ないものだから
まず大前提として、車は数百から数トンの鉄の塊であるということを思い出しましょう。そんなものが数十キロの速度で突っ込んできたら、普通は助かりませんよね。
そして、車の運転って案外繊細です。きちんと走らせるためにはアクセルもブレーキも数ミリ単位の調節が必要ですし、ハンドルだって走行中に思いっきり切ったら最悪横転します。
そんな危ないものが自分の数十センチ先を猛スピードで走っているのですから、恐ろしいと思いませんか?
そんな危ないものでも正しく使えばとても便利です。
例をだしてみましょう。江戸時代の旅行者は主に自分の足で移動をしました。1日に30キロ以上も歩くなど驚異的な移動能力を持っていましたが、それでも東京から京都まで2週間はかかったようです。
同じ距離でも車ならどうでしょうか。今は東京から京都までなら高速道路を使えば6時間程度で向かうことができます。
車の移動能力はとても高いということが分かりますよね。
さらにトラックなら大量の荷物を運ぶことができます。車は危険なものですが、それ以上にとても便利な道具なのです。
道路にはルールがある
そんな便利で危険な道具である車を、少しでも安全に使うために道路にはルールが定められています。
日本では、そのルールは道路交通法によって定められており、車に限らず歩行者や自転車についても守る必要があるものです。
歩行者や自転車など免許が必要ない者にもルールが定められているのは、それらの人を車から守るためです。お互いがルールを守っている限り、事故が起こらないようになっているんです。
道路交通法についてはこちらのサイトで条文が書かれています。興味のある方は確認してみてくださいね。
免許は最低限の技能と知識を持っている証
歩行者や自転車が免許が必要ないのは、仮に事故が起きたとしても重大なものにはなりづらいからです。
先述したように、車は時速数十キロで走る鉄の塊です。もしも操れるだけの最低限の技量がなかったり、道路交通法の知識がない場合は大惨事に繋がってしまうかもしれません。
そういったことが無いように、教習所や技能試験で技量を証明し、筆記試験で道交法の知識があることを証明しなければいけないのです。
だから、違反をした場合は点数が加算され、違反を繰り返したり重大な違反をした場合は免許が停止されたり取り消しになったりします。
安全に車を走らせられない人は免許を持っていてはいけないということですね。
まとめ
免許がどうして必要なのかについて簡単にまとめましょう。
免許は安全に車を使えるという証明
車の運転に免許が必要なのは、免許が危険な道具である車を安全に使うことが出来るという証明だからです。
私たちが安全に道路を使うためには必ず必要なことであり、免許証を持っているということは、あなたが国から正式に運転しても問題ないというお墨付きをもらったということです。
どうかその自覚を持って、安全に運転することを意識していきましょう!
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