みなさんはギャンブルをやったことがありますか?ギャンブルとまではいわずとも、ジュースをかけてじゃんけんなどをしたことぐらいはあるのではないでしょうか。
ニュースを見ていると、時折ギャンブル依存症に関するニュースを見ることがあります。生活が出来なくなるレベルで賭け事にのめりこむのは、かなり異常な気がしますよね。
日本には、手軽にできるギャンブルがけっこうあります。競馬や競艇などの公営ギャンブルもありますし、何よりちょっと歩けばパチンコ屋に当たるぐらいパチンコ屋まみれです。
そのせいか、日本のギャンブル依存症の人の割合は諸外国よりも高いという話があるのを知っていますか?
今回は、日本人はギャンブルにハマりやすいのか、ギャンブルにハマるメカニズム、そしてギャンブル依存症にならないためのギャンブルとの付き合い方について書いていきます。
日本人はギャンブル依存症になりやすい?
厚生労働省のギャンブル依存症の割合を調査した報告書では、2020年での日本人のギャンブル依存症の割合は2.2%となっています。諸外国が1%台であることを考えると、かなり高い水準です。
割合で一番多いのがパチンコ・パチスロで、競馬や宝くじが続きます。
日本の環境が原因なのでは?
欧米との大きな違いは、欧米ではパチンコが流行らなかったことにあると思います。
日本中どこにでもパチンコ屋はありますよね。それに店に入って球を買ってパチンコ台に入れてレバーをひねるだけでできます。何にも考えなくていいし、運が良ければお金が増えて帰ってくる。暇つぶしには丁度いいですよね。
インスタントなギャンブルがあれば、それにのめりこむのは当然ですよね。ギャンブル依存症をなんとかするなら、まずはパチンコの規制が必要なのではないでしょうか?
ギャンブル依存症にならないための対処法
ギャンブルは、当たると投入した金額以上の額が返ってきます。例えば競馬では2021年3月14日の金鯱賞で、最低人気だったギベオンが払戻額5億5444万6060円となっています。当てたら一気に億万長者です。
宝くじもそうですね。もしも1枚買ったものが1等だったとしたら、一気に億万長者です。一発逆転が出来るというのは夢を見てしまいますね。
スキナー箱による実験
「サルにボタンを押すとエサが出てくる箱を与え、ボタンを押すとエサが出てくるという学習をさせると、ボタンを押してエサが出る確率をどんどん落としてもサルは一日中ボタンを押し続ける」という実験を聞いたことはあるでしょうか。
サル実験の真偽についてはよく分かりませんが、サルやハトについては同種の実験が行われているようです。
この、特定の行動をすると報酬がもらえる。ということを学習すると、報酬(エサ)をもらうための行動(ボタンをおす)を積極的に取るようになるそうです。
これを、オペラント条件付けといいます。詳しく知りたい人は、ネットで調べればいくらでも出てくるので自分で調べてみてくださいね!
このオペラント条件付け。ボタンを押すことを学習したハトは、ボタンを押しても報酬が出ないようにすると、何度か試行したあとにボタンを押すことを止めるそうです。
しかし、ランダムに報酬(エサ)が出るようにすると、ボタンを押さなくなるまでの期間が伸びたのです!
これ、そのまんまギャンブルじゃないですか?
たまーに大当たりするととても気持ちいいですよね。その時の快感や、ちょっとお高いものを買ったり食べたりした思い出は強く頭の中に残ります。
またあの時のように気持ちよくなりたい!と思うのは、よく分かりますよね。これがギャンブル依存への入り口になってしまうワケです。
ギャンブルは趣味に留めよう
ギャンブル依存症になってしまうと、ギャンブルにのめりこんで貯金や生活費をつぎ込むようになります。生活もままならなくなるまでのめりこむのは、ギャンブルに限らずビョーキといっていいでしょう。
これはギャンブルに限りません。タバコやアルコールはもちろんですが、アイドルの追っかけやソシャゲのガチャ課金も同じようなものです。
ギャンブルに使う金額を決めよう
もし自分では制御出来そうにないのなら、ギャンブルにつぎ込めるだけの額を決め、それ以外は奥さんや親など、信頼できる人に預けてしまいましょう。
お近くの保健所や、消費生活センターに相談するのも良いでしょう。「ひょっとしてギャンブル依存症かも?」と思うだけで、大きな進歩です。本当にヤバい人は自分がギャンブル依存症だと認識出来ていないことが多いです。
ギャンブルも、金額や時間を調整して「嗜む程度」にしておきましょう。それが、自分も周りの人も楽しめるコツですね!
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