自動車のエンジンは燃料を爆発させていることもあり膨大な熱を発生させます。しかし高温になると熱膨張によって部品が干渉し、エンジンの破損につながります。それを回避するために、現在の自動車は冷却水によってエンジンを冷やす、水冷エンジンが主流です。DIYでの交換も簡単な部類になるので、今回はDIYで冷却水を交換する方法と注意点について解説します。
冷却水の交換時期
冷却水は2年に一度の車検ごとに交換するのが一般的です。使用環境によっても変わりますが、冷却水は常に高温にさらされるので劣化しやすいので2年で一区切りとするのが良いと思います。
冷却水の選び方
冷却水は別名LLC(ロングライフクーラント)とも呼ばれます。水道水と違って防錆成分などが混合されていて、氷点下でも凍らない様になっています。冷却水は色がつけられているものが殆どですが、赤や緑など色が異なっているものもあります。
別の色を混ぜても問題はないのですが、色が悪くなるので冷却水の劣化が分かりづらくなります。なるべく同じ色の冷却水で統一したほうが良いです。
用意する工具
- バケツ(廃液受け)
- ペンチ(ドレンコック用)
- ソケットレンチ(ドレンプラグ用
- オイルジョッキ(専用に用意したほうが良い)
- 廃液の処理道具
冷却水の抜き方
ラジエーターの下方にドレンプラグ(あるいはドレンコック)があると思います。ここを緩めると冷却水が出てきます。ドレンを外す前にラジエーターキャップを開けておくとスムーズに冷却水を出すことが出来ます。
冷却水の濃度調整
冷却水は使用する地域の気温によって水道水で濃度を薄めて使います。少なくとも2倍以上の濃さに薄めますが、使用する地域の最低気温に合わせて濃度を変えましょう。ジョッキのメモリに合わせて冷却水と水を入れよく混ぜれば出来ます。
冷却水の入れ方
ジョッキに入れた冷却水をラジエーターキャップから入れます。ここでドレンを締め忘れていると全部上から流れるので、締めたか確認しておきます。ラジエーターキャップいっぱいまで冷却水が入ったら、エンジンをかけて冷却水のエア抜きをしましょう。
エア抜き
冷却系に空気が入っていると、歴脚効果の低下や結露によるサビの発生に繋がります。それを避けるために、エア抜きをする必要があります。
冷却水を入れてエンジンをかけると、冷却系に冷却水が循環して空気を押し出します。その分ラジエーターキャップから見える液面が下がるので、その分冷却水を足します。サーモスタットが開く温度までエンジンを温め、冷却水がいきわたる様にします。
アクセルを開けて高回転までエンジンを回すことも行います。液面が下がらなくなり、気泡も出てこなくなったらラジエーターキャップを締め、溢れた冷却水を水で流します。
あったら便利な道具
ラジエーターキャップに合わせたサイズの漏斗があると冷却水をこぼさずに作業することが出来るので後の清掃が楽です。ペットボトルとビニールテープで簡単につくれるので、用意しておくと便利です。
廃液の処理
冷却水の廃液は下水に流したりその辺に捨ててはいけません。有害物質が含まれているためです。業者に引き取ってもらうか、高分子吸収体などで固形化して燃えるゴミに出しましょう。
冷却水の交換でエンジンを守ろう
冷却水の交換を怠ると、オーバーヒートにつながる可能性があります。また、ラジエーターなどの冷却系の劣化に繋がることもあります。適切に交換することでそれらの部品を守ることにもつながるので、ぜひ冷却水の交換に挑戦してみてください。
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