走行中にスリップが起きると、自分の思いもよらない動きをするのでパニックになりがちです。もしもスリップに陥ってしまったら、慌てて変な操作をするとさらにスリップが悪化して大事故に繋がってしまうかもしれません。今回は、スリップが起きてしまった時の対処法について解説します。
スリップとは何か
スリップとは、車のタイヤが何らかの原因で路面とのグリップを失ってしまい、操作が困難になってしまう状態のことです。スリップが起きると、急に操作が効かなくなってしまいます。
スリップしたときの対処法
スリップしたときの一番の対処法は、何もしないことです。タイヤがグリップを失っている状態なので、操作をしても受け付けてくれません。
もしも車線を超えそうな時など危ない!と思ったら、ブレーキを思いっきり踏みましょう。今の車にはABSといって、タイヤのロックを防いでタイヤのグリップ力を最大限発揮させるための機能がついています。
スリップしたときにやってはいけない事
スリップしたときにやってはいけないことは、ハンドルを切ることとアクセルを踏むことです。スリップ中はハンドルを切っても車は思ったほうに進んでくれません。ついつい大きくハンドルを切ったときにグリップが回復すると、ハンドルを切った方向に一気に車体が進もうとし、さらにスリップしたり横転してしまうことになります。
スリップしやすい状況
スリップは路面とタイヤのグリップが無くなることで起きます。そのため、路面の上に砂や水などがあったり、タイヤが摩擦力を上回る速度で動くとスリップしやすいです。スリップしやすい具体的な状況を見ていきましょう。
路面状況
雪道、凍結路面
路面にある氷や雪は、タイヤが上に乗る形になるので路面と摩擦しません。そのため、非常にスリップしやすい状況です。
雨
雨で路面が濡れていると、雨が潤滑剤の役割をするので滑りやすい状況になります。また、路面の水の量が多いとハイドロプレーニング現象を起こす事があるのでより注意が必要です。
ハイドロプレーニング現象のくわしい解説はこちら
ハイドロプレーニング現象とは何か解説 | トロコスの雑記ブログ (torocos.com)
砂、土
砂や土が路面に乗っているときには、路面がクリアなときよりもスリップしやすいです。乾いた砂はサラサラしているのでスリップの想像もしやすいですが、ドロドロになった状態も同じくスリップしやすいです。
操作状況
カーブしているとき
車がカーブしているときは、縦方向と横方向の両方に力が加わります。そのため、タイヤに加わる力がタイヤの摩擦力を超えやすく、スリップしたときに車線の外に飛び出してしまいがちです。
急加速、急ブレーキしているとき
急加速や急ブレーキをすると、急加速の時はタイヤが空転し、急ブレーキの時はタイヤがロックして路面の上を滑ってしまいます。この状態も、タイヤが本来持つ能力を発揮できていない状況です。
タイヤのスリップサインが出ている
タイヤを長く使用し、タイヤの溝がスリップサインが出る状態まで減ってしまったり、タイヤのゴムが硬化するとタイヤの摩擦を生み出す力が減ってしまいます。
この状態では、普段スリップしない状態でもタイヤがスリップしやすくなり、大変危険です。タイヤを交換するだけで解消できるので、良く点検することが大切です。
安全運転でスリップを回避しよう
スリップしやすそうな路面のときは、自分が安全に走れると思った速度からさらに10km程度速度を落として走りましょう。地元の馴れた車に煽られるかもしれませんが、焦って速度を上げて事故を起こしては元も子もありません。安全を守って走ってください。
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