8月も半ばに近づき、まさに夏本番という暑さですね。東京でも最高38℃というまるでサウナのような猛暑日がありましたが、夜、眠れていますか?
私は幸い涼しい地方にいるのでまだ何とかなっていますが、それでも暑い日には眠れないぐらい寝苦しい日々を過ごしています。
そんな猛烈な暑さをなんとかしたい。けれどエアコンはどうにも肌に合わないし、電気代も気になる。そんな方に、手軽にできて費用も安い暑さ対策を見つけました!
それは、「打ち水」です!
「打ち水は分かったけど寝る前に外に出るのも嫌だし、わざわざ水を用意したくない」。と思われるでしょう。しかし、霧吹きで自分に水をかければ、濡れないし簡単に涼しくなれると思いませんか。
この記事で、「打ち水」の効果と、霧吹きで快適に眠れるようにする方法を解説していきます。
暑さ対策に最強なのは「水」
みなさんは暑いときにどこに行きたくなりますか?海やプールに行きたくなりますよね。それは海やプールが夏にしかやっていない以外にも、冷たい水に入って涼しくなりたいという思いがあるからでしょう。
私は山にいく?確かに山は標高が高く、木によって日差しも遮られるので確かに涼しいです。でも、山のどこに涼みに行きますか?恐らく湖や、川のそばに行ったり滝を見に行くでしょう。
つまり、私たちは暑いと水場に行きたくなるわけです。
それはなぜか。答えは、私たちが水の冷却能力を本能で知っているからと言わざるを得ません!
水の冷却能力は「気化熱」に秘密がある
水は、蒸発するときに周りの熱を奪う「気化熱」という特性があります。気化熱は蒸発熱とも呼ばれ、他の物質にも発生するものです。
特にわかりやすいのがお風呂やプールから出た時です。濡れたままだと、体が冷えてしまいますよね。これは体についた水が蒸発するときに、体から熱を奪っているからなんです。
もう1つ例を出しましょう。アルコール消毒液を使うと、手が冷たくなりますよね。これも、アルコール消毒液が手から熱を奪って蒸発したからです。
気化熱を使った涼み方「打ち水」
日本で昔から行われていた「打ち水」は、この水の気化熱を使った涼み方というわけですね。
東京でも、打ち水の代わりにミストカーテンといって霧状にした水を撒いている施設があります。
打ち水が特に効果的なのは、気温が下がり始める夕方や夜。そして朝方の早い時間です。日中は逆に蒸し暑さを上げてしまう可能性があるので、自分で打ち水をするなら仕事から帰った後がいいでしょう。
寝苦しい夜に霧吹きで暑さ対策をしよう
さて、水は蒸発するときに実際に熱を奪っているということが分かりました。では、練るときに濡れたままベッドに入れるかというとそうはいきませんよね。
部屋の中では打ち水はできない
ベッドが濡れると気持ち悪いですし、体温が下がりすぎて風邪をひいてしまうかもしれません。そこで、霧吹きの登場というわけです!
霧吹きならあまり濡れずに部屋の温度を下げられる
霧吹きはどういう用途で使われるでしょうか。多くの場合は、観葉植物の水やりに使われます。霧吹きで吹かれた水は、床につく前に蒸発してなくなるか、床についてもすぐに乾いてしまいます。
これは霧吹きで吹くことで水の表面積が広くなり、より周りの熱を奪いやすくなったからです。霧状にすると、より熱を奪える…。ピンときませんか?
そう!霧吹きを自分からちょっと離して吹けば、自分は(あまり)濡れずに周りの気温を下げられるんです!
風があればもっと涼しくなれる
無風の部屋に比べて風があると体感温度は大きく下がります。扇風機の風速(約3m/s)なら、4℃は体感温度が下がります。
そして、霧吹きをかけて体の周りで蒸発した水が風で流れるので、より早く気化熱の冷却効果を感じられます。
霧吹きを使うときは、扇風機や送風モードで風を作り出すとより効果的ですね。
より涼しくなれる「ミョウバン水」
ミョウバンというと、ナスの漬物の色づけなどで使うものだと思っている方もいると思います。でも、実はミョウバンは制汗・殺菌効果もあるマルチに使えるウルトラアイテムなんです。
ミョウバン水の効果
ミョウバンは水に溶かすと弱酸性の液体になります。これは、トイレの尿石汚れや生ごみのニオイなどに効果を発揮します。
ミョウバン水の作り方
用意するもの
焼きミョウバン:10g
水:300g
ミョウバンはスーパーの漬物関係のコーナーにあることが多いです。もし見つからないようであれば下に商品リンクを張っておくのでこちらから買ってくれると私が喜びます。
作り方
分量通りのお湯や水にミョウバンを入れておくだけです。ミョウバンは溶けるのに時間がかかるので、2日程度は置いておくようにしましょう。
常温だと腐敗することがあるので、冷蔵庫に入れて保管しておくのがおすすめです。ミョウバンが完全に水に溶けたらミョウバン水の完成です。適当な容器に入れて使いましょう。
ミョウバン水制汗スプレーの作り方
用意するもの
上でできたミョウバン水
ハッカ油:1,2滴
ハッカ油も虫よけ、アロマなど用途の幅が広いアイテムです。持っていると色々便利に使えます。
ハッカ油はドラッグストアに行けば買うことができますよ。こちらも商品リンク置いときます。
ミョウバン水制汗スプレーの作り方
スプレー容器にいれたミョウバン水にハッカ油を入れるだけです。
ミョウバン水スプレーは体につけても問題なく、制汗スプレーや制汗剤の材料にもなっているぐらいです。ハッカ湯を混ぜるレシピが多いようですね。スーっという清涼感があるので、気分的にも涼しくなることができます。
ただし、目に入った時は水で流し、医師に相談してください。
夏の夜を霧吹きで快適にしよう
水の力は、もう私たちは知ることができました。猛暑の夜、もう何度乗り越えれば解放されるのかという苦しみから、霧吹きで解放されましょう。
水を霧状にして涼む、という方法は、打ち水から続く日本の歴史ある涼み方です。これで辛かったあの夜ともおさらばしましょう!
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