車に長く乗っていたり、中古で車を買ってしばらく乗っていたら必ず遭遇するのがサビ問題です。
私たちが使っている自動車を始めとした鉄製品は、塗装やメッキによってサビないように守られていますが、経年劣化や損傷によってその防護膜が剥がれると、いとも簡単にサビが起こってしまいます。
もちろん赤いサビがポツポツとなっている様は見た目にも悪いですが、自動車の場合はボディ剛性の劣化など、安全に関わる問題にもなります。
そこで、自動車のボディにサビが出た場合の対作品が色々なメーカーから販売されています。
今回は、私が実際に使って見て、「これはいい!」と思った99工房のサビ転換剤を紹介します。
サビ転換剤とは何か
まず、サビ転換剤とは何なのかについて紹介します。防錆というと、サビ転換剤の他にも塗料としての防錆剤などがあります。塗料型の防錆剤は、鉄の表面に塗膜を作ることでサビを防ぐため、経年劣化や損傷で塗膜が剥がれるとそこからサビが発生してしまいます。
赤サビは完全に排除しない限り、上から防錆剤を吹いてもどんどん進行してしまいます。サビ転換剤は、すでに発生してしまった赤さびを安定した黒サビに変えることで、それ以上のサビの進行を防ぐことができる防錆剤です!
赤サビと黒サビ
サビには大きく分けて鉄が赤くなる赤サビと、鉄が黒くなる黒サビがあります。この中でよく「サビた」といわれるのは赤サビのことです。赤サビは放っておくとどんどんと鉄を侵食していき、ボロボロにしてしまう厄介な性質を持っています。
一方黒サビは、例えば鎌や鍬などの園芸用品の刃以外の黒色の部分のように黒色をしています。黒サビも鉄が酸化して出来たものですが、赤サビと違って侵食することが無く、被膜を作って赤サビの発生を抑えてくれる働きがあります。
そのため、鉄がむき出しになりがちな包丁や農具などの刃物を中心に、防錆としてわざと作られていることもあります。今度ホームセンターなどで見てみてください。農具の黒色は、黒サビによる防錆皮膜かもしれません。
99工房のサビ転換剤
さて、99工房といえば、自動車のボディ補修剤を多く販売してくれているメーカーさんです。ホームセンターの自動車用品コーナーに行けば、holtsなどと並んでよく目にするメーカーですね。
ブレーキキャリパーに使ってみた結果
私のGC8ももうすでに生産から半世紀以上が経ち、色々とガタが来ている状態です。ブレーキ回りのサビも無視できない状態になってきました。
特に、ブレーキキャリパーが一面サビ色になっており、強度の面でも見た目的にも良くないなぁ…。と思っていました。
でもブレーキ回りは高温になるしなかなか普通の塗料だと定着性に心配が残ります。そこで!サビを黒サビに転換してしまえばいいのでは?と考えて実行することにしました。
春のタイヤ交換時に一緒に行うことにし、むき出しになったキャリパーに99工房のサビ転換剤を塗布します。
サビ転換剤は乳白色の液体で、付属の刷毛をつかって塗ります。強力そうなので、一応ニトリル手袋を使って手を保護しました。
転換剤を塗ると劇的な変化が起こります。サビに塗ると薬剤が青色に変色し、乾くと鈍い黒色の表面になりました。見た目にも鈍鉄色はかなりかっこよく、大満足の作業になりました。
3ヵ月経っての状況
サビ転換剤の塗布から3ヵ月ほど経ちましたが、キャリパーは相変わらず鈍色を保っています。家は露天駐車なので、風雨にさらされてこれだけ持っているならかなり耐久性があるのではないでしょうか。
他のものにも使えそう
99工房のサビ転換剤ですが、キャリパーを全部塗ってもまだ半分以上残っています。家の外の外にある水道などはポツポツとしたサビがあってみすぼらしいですよね。
そこに塗れば、黒色になるのでちょっとアレかもしれませんが防錆としてはこの上ない気がします。サビに悩んでいる方は、サビ転換剤を一度試してみてはいかがでしょうか?
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