ペダルの踏み間違いについて

自動車
Image by Uwe Hoh from Pixabay

ペダル踏み間違えが起こる原因とその対策

先日YouTubeでアクセルとブレーキを踏み間違えて走れない老人の動画を見ました。ブレーキをアクセルと踏み間違えて発進出来なかったのですが、もし間違えたペダルが逆だったらと思うとぞっとしますよね。

アクセルペダルの踏み間違いは今の車のペダルの構造上、起こらなくするのは不可能です。なぜ踏み間違えてしまうのか、踏み間違えを防止するにはどうすればいいのか考えてみました。

踏み間違えの原因

ペダル踏み間違えの原因は、足を動かす感覚と実際の足の動きが一致しない”認識のずれ”によって起こります。老人が踏み間違えを起こしやすいのは認知能力の低下と、足の筋肉不足によってその認識のズレが起こりやすいからです。

しかし、この認識のずれは老人にのみ起こるのではありません。”うっかりさん”やパニックになりやすい人も同じように踏み間違えを起こす可能性はありますし、急いでいる時、他のことに気を取られている時、体調の悪い時など運転に集中出来ていないときに起こる可能性があります。

踏み間違えが事故に繋がるとき

踏み間違えて思わぬ動きをした時、あなたはどう対処するでしょう?多くの人は足をペダルから話すと思います。しかし、急加速したときにパニックで「ブレーキを踏まなきゃ!」と思ってしまうとブレーキ(と思っているアクセル)を踏み込んでしまうことになります。

自動ブレーキでは踏み間違い事故は防げない

最近では自動ブレーキによって、追突事故を防ぐことが出来るようになってきました。しかし、現在の多くの自動ブレーキでは踏み間違い事故を防げない場合があります。

現在の自動ブレーキの踏み間違い抑制機能は、発進時や低速走行時、後進時に限定されているためです。これは「運転者の補助をする」という衝突抑制機能の性質上仕方のないことです。

つまり、システムが危険だと判断しても運転者の操作の方が優先されるため、自動ブレーキが解除されてしまうのです。これは自動運転を搭載している自動車以外の乗り物でも同じで、例えば航空機の場合は大きく操縦かんを動かすと、自動運転は解除されるようになっています。

踏み間違え防止のために

自分の感覚を信用しない

航空機のパイロットは計器を100%信用し、自分の感覚を信用して操縦しないように訓練しています。これは、航空機が雲の中にいるときなど視界の悪いときに感覚で操縦してしまうと誤った操作をしてしまい、墜落などの重大な事態を引き起こしてしまうためです。

車の運転の時もパイロットにならって、自分がどの位置に足をおいているのか、ギアが何速なのかなどを確認しておきましょう。できれば実際に触って確かめることで、より実感を持つことができます。

運転に集中する

高速道路など運転操作が単調になりやすい場合や馴れた道などでは音楽をガンガンかけたり、なんなら自分で歌ってしまったりしますよね。ただ交差点や減速時などペダルを踏みかえそうなタイミングでは少し我慢して運転に集中しましょう。踏み間違いだけでなく他の事故を防ぐことにもつながります。

変な動きをしたらペダルから足を離す

もし車が急加速などの意図しない動きをしたら、すぐにペダルから足を離しましょう。車を止めたいのにペダルから足を離すのは勇気がいります。パニックにもなっています。しかし、車検制度がある日本で整備不良などが原因で車が勝手に急加速、急減速をすることはまず有り得ません。ほぼ自分の操作が原因だと思いましょう。

ペダルを離したばあい、車はエンジンブレーキによってゆっくりと減速していきます。自動ブレーキの搭載されている自動車の場合は、システムが判断してくれます。

まとめ

ペダルの踏み間違いによる事故は、ほぼ確実に自分の操作が原因です。もしも踏み間違いを起こしてしまった時はすぐにペダルから足を離しましょう。そのあとでもう一度踏みなおしましょう。

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