【自動車整備】ブレーキの性能維持のために必要な知識

自動車整備

まず、大切なことを書きます。それは、ブレーキは使えば性能が落ちる消耗品であるということです。今回記事は、ブレーキがどういうものなのかさっぱりわからん…という方に向けての記事となります。この記事を読んで、ブレーキの役割や部品の交換の頻度などについて知ってみてください。

ブレーキとは何か

さて、ブレーキとはそもそも何でしょうか?自動車の三大要素は「走る」「止まる」「曲がる」です。この中で一番安全に対して重要な役割を果たすのが「止まる」の要素です。一番事故が起こりやすいのは「走っている間」だからです。何かあった場合は、とにかく停車するのが最も安全に寄与します。

また、運転者がいない場合に勝手に走りださないように車輪を固定するのもブレーキの役目です。そんな一番重要な要素である「止まる」を担当するのがブレーキとなります。

ブレーキの基礎知識

機械式ブレーキの解説

一言にブレーキといっても、自動車のブレーキにはさまざまな種類があります。エンジンの抵抗を利用したエンジンブレーキや、排気を利用した排気ブレーキなどもありますが、今回は、普通車で使用される機械的ブレーキについて詳しく書きたいと思います。

ディスクブレーキとドラムブレーキ

ディスクブレーキ

曙ブレーキ工業株式会社hpより

ディスクブレーキはタイヤと一緒に回転しているディスクローターと、固定されているキャリパー部、そしてブレーキパッドに分かれます。

ブレーキパットが同サイズのドラムブレーキに比べて小さくなりやすいので制動力はドラムブレーキに比べて小さいですが放熱性が高く、使用頻度の多いものによく使われます。主に高級車やスポーツカーに使われ、軽自動車などでも前輪部分によく使われます。

ディスクブレーキのパーツの解説

ブレーキディスクの解説

走行中に主に使用することになる機械式ブレーキは、運動エネルギーを摩擦によって熱エネルギーに変換して制動力を出すものが主流です。ブレーキは基本的には車輪の回転に追従する部位に固定された部位を押し付けて摩擦を発生させます。回転する部位はブレーキディスクといい、主に金属で作られています。

ブレーキパッドの解説

そこに押し付ける部品はブレーキパッドとよばれています。ブレーキパッドは摩擦を発生させやすい複合材で作られています。ブレーキパッドはブレーキディスクの両側にあり、ブレーキをかけるとキャリパーのピストンによってブレーキディスクにブレーキパッドが押さえつけられて車の速度を減少させます。

ブレーキキャリパーの解説

ブレーキキャリパーは、ブレーキパッドをピストンに押し付ける役割を持つパーツです。ブレーキペダルを踏んだ時にでる圧力が油圧で増幅され、キャリパー内のピストンでブレーキディスクにブレーキパッドを押し付けます。

自動車の持つ性能によってブレーキの大きさは変化する

特に自動車用ブレーキは、ディスクブレーキとドラムブレーキの2種類があります。

物体の速度が速いほど、重いほど物体の持つエネルギーは大きくなるので「止まる」の要素を構成する部品は要求される性能が高くなります。なので、車体が大きく重くなるほど、そして同じ重さでも走行速度が速くなるほどブレーキは大きくなります。

ドラムブレーキ

名前の通り、ドラムのような形をした金属部分が車輪とともに回転し、その円筒部分の内周にブレーキパッドを押し当てるタイプのブレーキです。同サイズのディスクブレーキに比べて大きな制動力が発揮できるため、主にトラックなどの大型車に使用されます。

熱への耐性が低く、使用頻度によってはブレーキが効きづらくなることがあるため注意することが必要です。また、走り出し直後には制動力が出すぎてピーキーになることもあるため「ブレーキを焼く」操作が必要になることもあります。

ドラムブレーキのパーツの解説

ブレーキドラム

ブレーキドラムは、ドラムブレーキの周りを覆っている鉄の円柱状のパーツです。このブレーキドラムは、タイヤと一緒に回転します。

ブレーキシュー

ブレーキシューは、ドラムの内側にあり、摩擦材のブレーキライニングをドラムに押し付ける役割を持っています。

ブレーキの点検

摩擦を利用する性質上、ブレーキは常に消耗しています。また熱にさらされ、地面からの衝撃をもろに受け、水分、泥、砂などが当たるブレーキを取り巻く環境は過酷の一言に尽きます。

そんな過酷な環境にさらされながら、一番重要な「止まる」役割を十分に果たすためにはこまめなブレーキの点検が重要です!

点検項目は多くありません。タイヤ交換のついでなどで見てみましょうでは、とくに見るべき部位について以下で見ていきましょう。

ブレーキパッド、ブレーキシュー

アマゾンより

ブレーキのパーツの中で一番消耗しやすい部位です。点検の方法は、タイヤを外してキャリパー部の点検口から覗くだけです。ドラムブレーキの場合は大抵車体側にゴム製の蓋が被さっているので、それを外してみましょう。

※車体の下に潜る際は必ずリジッドラック(ウマ)を噛ませるなど、十分な安全対策をしましょう!

また、パッドに消耗を知らせるパーツが取り付けられている場合もあります。ブレーキを踏んだ際に「キィーッ」と音が出る場合は、ブレーキパットが消耗しているかもしれません。

ブレーキディスク、ブレーキドラム

アマゾンより

ディスクローター部は取り付けているホイールによっては、タイヤを外さなくても点検することが出来ます。

ローター部のパッドが当たっている面が指で触ったり、目視で凹んでいることが確認できた場合は用交換です。使用しているパッドによってはローターへの攻撃性が高く、パッドとローターをセットで交換しなければならないほどのものもあります。

ドラムは外してみなければ確認できないため、パッドの交換時に一緒に確認してみましょう。

ブレーキフルード

ALLメンテナンスhpより

ブレーキフルードは一番確認しやすいものです。大抵はエンジンルームの運転席側にブレーキフルードのリザーバータンクがあり、そこで量の確認をします。

減っているようであれば、パッドが減っているか、フルードラインのどこかで漏れているかです。また色が黒ずんできていたり濁っているようであれば、ブレーキフルードの質自体が劣化しているので交換が必要です。

まとめ

点検の頻度としては、ブレーキフルードが一番多く、鳴きがあったりタイヤの交換ごとにパッドとディスクを確認するのが良いかと思います。

ただし、ブレーキを多用する方やサーキット走行をされる方は高負荷走行ごとに点検したほうが確実です。ブレーキは特に安全に直結する場所ですので、こまめな点検で命を守りましょう!

ブレーキの交換に興味が出た方はこちらをチェック!

ブレーキパッドの交換方法 | トロコスの雑記ブログ (torocos.com)

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