今、車に乗っている人は殆どがオートマ(AT)車に乗っていると思います。AT車にはパーキング(P)レンジがあり、駐車する時にはサイドブレーキを使わないでPレンジに入れるだけで車を離れる人も多いのではないでしょうか。サイドブレーキを使わないでいると、車にダメージを与えることになります。今回は、サイドブレーキについて解説します。
サイドブレーキとは何か
サイドブレーキは、自動車が駐車するときに使用するブレーキです。主に後輪をロックし、車が勝手に動かないようにするために使います。
サイドブレーキとパーキングブレーキ
サイドブレーキは、パーキングブレーキの中の1種です。パーキングブレーキにはサイドブレーキの他に、フットブレーキやスイッチで操作する電動ブレーキがあります。
サイドブレーキの構造
サイドブレーキは、多くがドラムブレーキです。サイドブレーキはワイヤーでドラムブレーキに繋がっており、サイドブレーキを引くことでドラムブレーキを動かし、車が動かないようにしています。
ドラムブレーキの構造についてはこちらの記事で解説しています。
ブレーキの性能維持のために必要な知識 | トロコスの雑記ブログ (torocos.com)
サイドブレーキのある位置
後輪のブレーキと兼用
後輪のブレーキがドラムブレーキの場合や、キャリパーのピストンが片側のみについている場合では、サイドブレーキが兼用であることが多いです。
後輪のブレーキの内側
後輪のブレーキがディスクブレーキの場合、ブレーキディスクの内側がドラムブレーキとなっている場合があります。
ドライブシャフト
大型トラックによく見られる形として、後輪に繋がるドライブシャフトの途中にパーキングブレーキがついているものがあります。
サイドブレーキを引かないとどうなるのか
サイドブレーキを引かないで駐車すると、MT車の場合はギアが入っていないと勝手に動き出します。AT車の場合はPレンジにシフトを入れるので、車が勝手に動き出すことはありません。
しかし、Pレンジはミッション内部のギアをロッキングポールという棒に嚙合わせて車を固定するため、衝撃が加わるとギアが破損して勝手に動き出す可能性があります。駐車する際はAT車といえどもサイドブレーキを引くべきです。
サイドブレーキを引かない方が良い場合
駐車するときに、サイドブレーキを引かない方が良い場合もあります。寒冷地で凍結の可能性がある場合では、サイドブレーキのワイヤーが凍り付いてサイドブレーキが引きっぱなしになる事があるのでサイドブレーキをかけないで駐車するのが一般的です。
サイドブレーキを掛けたままで走ったらどうなるのかはこちらの記事で解説しています。
サイドブレーキをかけたまま走るとどうなるのか | トロコスの雑記ブログ (torocos.com)
凍結が心配な時には、MT車はギアを1速かリバースに入れ、AT車はPレンジにして輪留めをかけるのが一般的です。
サイドブレーキは必要だからついている
サイドブレーキは必要だからついています。AT車が停車時に動かないといっても、サイドブレーキはかけなければいけません。その方が車に優しいからです。普段サイドブレーキをかけずにいる方は、この機会に新しい習慣として駐車時にサイドブレーキをかけるようにしてみてください。
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