夏はバイクで走るのが楽しい季節です。でも、バイクは転ぶ可能性があるから怖い…という方もいるでしょう。風を感じながら運転するには、オープンカーも良いと思います。
しかし、自動車であるオープンカーは税金や駐車スペースで維持費がかかるなど大変です。そんな方に、バイクの爽快感と安定性を両立したクルマ「トライク」ついて紹介したいと思います。
トライクとは
トライクとは、三輪車を意味する言葉です。後輪が二つのものをトライクと呼び、前輪が二つのものをリバーストライクといいます。原語の「trike」は三輪で人が乗るもの全般を指すので、幼児が乗る三輪車から、三輪バギー、オート三輪など全てを表します。そんな形なので、トライクの分類でも姿かたちが全く違います。
今回紹介したいのは、その中でも屋根なし、小型、スポーツ用途のものについて紹介したいと思います。
日本でも戦後期をダイハツ・ミゼットなどの「オート三輪」が支えました。タイのトゥクトゥクは独特な外形も相まって、ご存じの方も多いと思います。
残念ながらオート三輪の販売は1974年を最後に途絶えてしまいましたが、現在日本エレクトライク社のエレクトライクというオート三輪が購入可能のようです。
さて、トライクについてはこのぐらいにして、私がおすすめするトライクを紹介します!
おすすめトライク
GORDON TMAX 530 トライク
1800CCの車両が多いGORDON社の中でも小型の部類の車両です。
YAMAHAのT-MAX530をベースとし、小型軽量な車体は軽快な運転を味わえます。
CAN-AM スパイダー
行楽シーズンでよく見かけるのがカナダのボンバルディア社のCAN-AMスパイダーです。
雪上車の製造会社であるボンバルディアはスノーモービルの形式でリバーストライクを制作しました。車体にまたがって走るこのスタイルは安全性が高いことに加え、安全にバイクの楽しさを感じることが出来ます。
NIKEN
YAMAHAが開発したNIKENはリバーストライクの常識を大きく変えるトライクです。
LMWアッカーマン・ジオメトリという独自システムにより”車体を傾ける”ことが可能になっています。これにより、三輪の安定感をたもちつつより「バイクらしい」乗り味を楽しむことが出来ます。
YAMAHAではLMW(リーニングマルチホイール)という名称でNIKENなどの車体を傾けて曲がることの出来るリバーストライクを呼んでいます。NIKENよりも小型のトリシティというモデルも出ています。
ただし、LMWは他のトライクと違い、「特定二輪車」にあたり、バイクと同様の扱いを受けます。普通自動車運転免許では乗ることが出来ません。注意が必要ですね。
特徴的なトライク
ここからは私が乗ろうとは思わないけれど面白いと思ったトライクを紹介します。
リライアント・ロビン
イギリスのリライアント社が開発・販売したリライアント・ロビンは当時の税金対策にバイクとして販売するため、普通の自動車を無理やり三輪にしたようなシルエットを持ちます。
前輪が一輪なのでブレーキを掛けながら旋回したり、下り坂などでたやすく横転したそうです。
トップギアでピックアップされた際も、盛大に転んでいました。
ただ車体が軽いので復帰は簡単みたいです。
トゥクトゥク
タイのタクシーとして有名ですね。
広い後部座席≒荷室を持ち、開放的なシルエットはのんびり走るにはうってつけです。
必要な運転免許
トライクは普通自動車で運転することが出来ます。二輪免許では運転できないので注意が必要です。
特定二輪車は二輪免許が必要
YAMAHAのLMWなどの車両が該当します。
具体的には
ア 3個の車輪を備えていること。
イ 車輪が車両中心線に対して左右対称の位置に配置されていること。
ウ 同一線上の車軸における車輪の接地部中心点を通る直線の距離が460ミリメ
ートル未満であること。
エ 車輪及び車体の一部又は全部を傾斜して旋回する構造を有すること。
内閣府告示 平成21年内閣府告示第249号より引用
上の要件を満たす車両が特定二輪車とされ、運転には二輪免許が必要になります。
トライクにヘルメットは必要?
法的に三輪自動車に分類されるトライクは、ヘルメットの着用義務はありません。
しかし、トライクには事故が起こった際に体が投げ出されやすく守ってくれる車体がありません。安全のために二輪車と同程度の安全基準を満たしたヘルメットを着用するべきだと思います。
また、高速道路などを走る場合は、プロテクターも着用したほうが安全です。
高速での路面はヤスリと同じです。自分の体を守るために出来ることをしましょう!
個人的にはトライクやバイクに限らず、オープンカーでもヘルメットは着用したほうが良いと思っています。
まとめ
多種多様な見た目のトライクは、ドライブシーンを楽しく、無二の時間にしてくれるだけでなく、個性を演出してくれるアイテムとしても魅力的です。
これからのシーズンをトライクで安全に楽しく過ごしてみるのもおもしろいかもしれませんね!
電動トライクも考慮に入るかも
街中の移動なら、これからはEVトライクも考慮に入ってきますね。EVならガソリンスタンドに行く必要もありませんし、自転車やバイクよりも積載量があります。これからは軽輸送にEVトライクが出てくるかもしれません。
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